千年以上も昔の遺物、竹藪に隠された横穴墓の謎
“横穴墓”、“横穴墓群”というのをご存知ですか。読んで字のごとく『お墓』なのです。6世紀から8世紀にかけて全国的に造られたと言われています。富津を始め近隣の市や町にも存在するとされ、その中でも富津の横穴墓はいくつかの特徴があるとか。
さっそく行ってみました。
地図など見ても明確にここだよ、というのがわからなかったので、この横穴墓のことを書いてあるサイトやそこに載っている写真から判断してやっと見つけました。見ると竹林。それらしきものがわかりません。案内板がそれを示していました。矢印の部分がその横穴墓のひとつひとつです。つまりこれらが全てお墓なのですね。
きれいに刳り貫かれた内部。ここに死者が横たえられていたのでしょう。右上の画像では、ちょうど人が入る大きさに刳り貫かれていました。どのような人々がここに葬られたかについては諸説あるようですが、発掘調査の際、複数の人骨、なかには『おびただしい数の人骨』と表現されているものもあるので、人によっては家族縁者の代々のお墓ではなかったか、という方もいらっしゃるようです。
富津市には約800基もの横穴群が認められ、そのなかでもここ『大満横穴群』では船を描いたような線刻壁画や漆喰を塗った跡などが確認されるそうです。もう一度調査してから出向いみたいところです。
(Ken)