どんと焼きを復活させて地域おこし20年
節分の時期になると「どんと焼き」と呼ばれる行事が行われる地域があります。先日たまたま相野谷地区で竹を積み上げている場所を発見し、ご近所の方に開催日を伺って見学させていただきました。
竹を円錐状に組んで日が暮れてから火を点けて燃やすのですが、昨年一年間いわゆるお世話になったお守りやお飾りなどを燃やして、無病息災を願うことから「お焚き上げ」とも呼ぶそうです。
中をよく見ると細い竹を約100束も作ってこの大きな竹の山にしています。
いよいよ点火です。火にはこだわりがあり、地元の神社で火打ち石から採火し、神主さんに清めてもらったものを、この場所まで運んできたもの。
あっという間に燃え広がり、火柱となって燃え尽くされていきました。
とても面白かったのが、この「どんと焼き」が相野谷の皆さんの和気あいあいとした地域交流の場になっているということ。実はこの行事、長年途絶えていた「どんと焼き」を有志で復活、同時にみんなが集まる場にしようと20年前から始まったのだそうです。
赤ちゃんからお年寄りまで火を囲んで過ごすゆったりとした時間。この行事がこれからもこの地に根付いて、若い人が後々まで受け継いでくれるものになるでしょうか…。