富津岬の展望台は世界に誇れるイベントスポットだった
5月24,25日に開催される「Re:birth Festival 2014」。
これまで様々な場所でイベントを行ってこられた開催者は、「こんなに素晴らしい場所はほかにはない!」と大絶賛なのです。詳しいお話を伺うことができました。
インパクトのある建造物
一見奇抜に見える、40年を感じさせないこの建物。環境デザイナー故・池原謙一郎氏による、松が多く植えられている富津岬にふさわしい五葉松をかたどったデザインはまさにアート。
開放的なロケーション
三方向を海に囲まれたこの場所からは、雪を頂いた姿から夕焼けに浮かぶシルエットまで変化に富んだ富士山の姿を眺められます。また休日には海に親しむ人々で賑わう場所です。
日が暮れると対岸の灯りが点き始め、さざ波を聴きながら湾岸沿いに横浜の夜景が瞬きます。
住宅地から程よく離れた立地条件
大きなイベントで気になる騒音問題。住宅地から離れているため、昨年のイベントでも遠くで太鼓が鳴っている程度しか感じませんでした。
24時間のシャトルバスを運用することで移動問題も解消しています。
越えなければならないハードル
富津で2度目の開催となる「Re:birth Festival 2014」は、県外から来ている開催者たちにとっては地元のネットワークがないことが課題に。例えばこの馴染みのない文化のイベントの趣旨について県や地元関係者に1から説明し理解してもらうことは容易ではありません。
また、宣伝力が限られているため周辺住民への告知が行き届かず、イベントとは知らずに散歩や観光で訪れる人々に誠実に対応することが必要でした。
関連して公共道路の規制の権限もないため、今後も継続して富津市や警察とよく話し合い、協力を仰がなければなりません。大規模なイベントとして国内外から多くの人を誘致し、市のPRにつながるということから、社会的な理解と協力をもっと得ていかなければならない、と開催者は語ります。
イベントに関してウェルカムな人もいる一方で、普段の地元の姿が変わってしまうのではないかと懸念を抱く人々も。乗り越えなければならないハードルは決して少なくありませんが、こうした一つ一つの意見に辛抱強く対応し、地元の方たちとの良い関係を築けるようにするという点で、多くの努力が求められているんですね。
地域の良さを保ちつつ世界に誇れるロケーションを有する「富津岬」。大切なのは参加者全員のモラルや地元市民との相互理解を深めていくことかもしれません。私たちになにができるかを考えるべき時が来ているのです。