約600個! 冬の寒空に灯る手作りキャンドルの夕べ
600個ものろうそくが織りなす別世界。キャンドルのゆらめきにはなんだかホッとします。
富津市金谷で2つの週末に開催されている「ろうそくnight 2013」。点灯式があった14日(土)と15日(日)に会場にお邪魔しました。
星の瞬き、川のせせらぎのような自然のリズム。ろうそくの炎のゆらめきは人間の鼓動と同じリズムなのだそうです。そこへ炎の温かさ加わるから、ろうそくには特別な安心感のようなものがあるのかもしれません。
水に浮かぶ「フローティングキャンドル」。反射した灯りが、いい雰囲気を醸し出しています。しゃがんで見つめる子どもの姿がかわいい。
上を見上げれば、ガラスハウスの天井が、まるで煌めく星空のようです。竹の灯りも何かの物語みたい。
「ドニパトロ」または「シンギングボウル」と呼ばれるチベットの楽器の音色が流れ、ろうそくの揺らめく炎を演出していました。
皆さん口々に「わ~、きれい~!」を連発し、カメラやスマートフォンでパシャ! 空き瓶を利用したキャンドルもまたいい感じ。
ここは元植物園で、その時の造形が残されています。KANAYABASEのクリエイターたちは、それをうまく活用して、「ろうそくnight 2013」を演出しています。
大きさの異なったキャンドル、色も様々。炎の明かりに透かして、醸しだす雰囲気が違って見えるんですね。
「ボールキャンドル」。色を付けたろうを溶かしこみながら型に入れて制作する、とても手の込んだものです。一つ一つが違った雰囲気で、インテリアとしてもお勧めです。
このイベントをプロデュースしている「maruemu candle」の片柳茉奈美さんは、学生時代に一人旅をしている時、季節や温度、技法によっても表情を変えるキャンドルの無限の可能性に惹かれて制作を開始し、ついには自費で個展を開催するまでになりました。年齢・性別問わず、いろいろな方に喜ばれることに気付き、キャンドルを通じて人と人が繋がる場を作りたい、と思ったそうです。
実際、会場に目を見やると、小さな子供も、若い人も大人もいて、とっても穏やかな空気に包まれていました。ガラスにはそのキャンドルが映りこみ、灯りの美しさを倍加させます。
クリスマスも近いということでショートケーキが登場。このケーキ、渋谷の「パティシア」さんからの差し入れ。
パティシアの蔵石周太さんはお料理教室で生徒さんが作られたお菓子を福祉施設や保育施設、被災地などにお届けしているのだそうです。特に、イベントについては内容をよく知って気持ちを込めて作るのだとか。今回も先生と生徒さんが集まってケーキ作りをされたそうです。甘すぎず、少し固めのスポンジ。レッドカラント(フサスグリ)というベリーが入っていてナイスなお味でした。
「ろうそくnight 2013」は今週末も20日(金)から23日(月)まで開催されます。また行ってみようかな。
KANAYA ろうそくnight 2013 produced by maruemu candle×KANAYA BASE [via KANAYABASE]
maruemu candle
Patissia