富津みなと公園で釣り人に戴いたお魚を捌いてみたよ
富津市には海岸に面した公園がいくつかあり、場所によっては釣りを楽しむことができます。しかも天気さえ良ければ大抵は美しい夕景と富士山を眺めることができます。
夕陽が沈み夜景でもと思って歩いていると一人の男性が釣りをしていました。軽く会釈をして通り過ぎ、ちょっと歩いたところでどうやら釣り上げた雰囲気が。振り返るとタモ網に大物がいるではありませんか。とっさに駆け寄り、見せていただくとクロダイ(正確には『キビレ、キチヌ』)とのこと。
こんな大きなものが釣れたところを初めて見ました。そのあと所定の位置に着いて写真を撮っていると、その方が『(もう一匹釣れたので)魚、持って帰ります?』と。
一瞬迷いましたが喜んで頂戴しました。なんとその場でシメて袋に入れてくれました。
本当は父親に捌いてもらおうと思ったのですが、さすがの大きさに降参。こうなったらと、検索して自分でやることにしました。上の写真、タイトルは『ITと魚屋さんの融合』です。体長は約46センチありました。
もちろん素人なので道具も貧相かつ場違いな感じ。これで挑みます。
エラの部分に包丁を入れて、頭を取り分けます。このとき内蔵も一緒に取りました。
初めてのわりには順調。いいぞいいぞ。
なんだかんだ言って三枚におろしました。鱗がかなり強烈だったのですが、むりしてでもマメに取り除いておいたので身に付着しなくて正解でした。
ラジオペンチで小骨を抜く、の図。道具の目的外使用とはこういうことなんだなぁ。
そして、こうなりました! かなり背骨に身が残ってもったいなかったのですが、それはそれであら汁にしました。初めてなのに頑張ったでしょう?
新鮮なお刺身として美味しくいただきました。
そしてお魚さんはこんなに小さくなっちゃいました。頭の部分が美味しいとの記載もあったのですが、「包丁で割るには素人にはキケン」とあったので素直にやめときました。
「素人捌き」により骨に身がたっぷり付いた部分は包丁で割ってあら汁に。塩をして15分くらい置いておき洗ってから茹でました。
吹きこぼれないようにして灰汁をていねいに取り除きます。少し濁っていたおつゆがだんだん透きとおってきます。
長ネギ投入。ひとつまみの塩と少量の醤油で味を整えます。
ハイ、出来上がり! 土鍋で炊いたご飯とお刺身、あら汁の組み合わせはもう抜群ですね。釣りの方に教えていただいたのですが、釣りを楽しむということは釣った魚をいかに美味しく食べるか、ということも話題になるそうで皆さん料理のこだわりもあるようですよ。しかも道具もしっかりしていないとキケンなこともあり、刺身包丁も切れ味が良くないと刺身がまずくなるそうです。
富津は海に恵まれているのでもっとお魚を摂っていきたいですね。
おまけですが、今回の撮影はこんな感じでした。普段水中ハウジングなど必要としないので、このように保存バックをかぶせて撮影しました。うーん、ひとつハウジングを購入しようかな。
(Ken)