• 2013.5.5

円形の白姫塚古墳。なんと民家の敷地内にあった!?

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古墳の形にはいろいろありますが、ここ富津市二間塚に存在する『白姫塚古墳』は、直径が約30メートルの円形の“円墳”です。この写真の奥に見えるこんもりしたところが古墳です。よく見ると民家の敷地内ではありませんか!

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ご覧のように民家の敷地の中にこの古墳が存在していることがわかります。

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たしかにここが白姫塚古墳ですね。

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ここはもう墳丘の麓になります。杉の木や椿の木、竹などで覆われています。

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登り口には夏みかんが。千葉っぽいですね。

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墳丘のてっぺんにはこのように石碑が建てられています。表面に彫られている文章を見ると『大正四年二月二十八日建立』とあります。またその隣には飯野藩初代藩主『保科正貞』の後裔『保科正昭』が、この石碑の「白姫塚」を書いたとあります。

この石碑の下の部分はおそらく古墳の“天井石”と見られ、富津市小久保の磯根崎付近のものと考えられているようです。よく見てみると貝が付着していたような小さな穴が幾つもありました。

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写真は『富津市教育委員会』発行の『千葉県富津市内裏塚古墳群富津市文化財ガイドブック』からの参照です。1892年の発掘ではこのような器のほかに飾大刀4、鍍金銅椀、金銅製耳輪、帯金具などの出土品があったとか。太刀などの金属製品は宮内庁の買い上げとなって東京国立博物館に収蔵されているというお話ですが、今日それを実際に目にした人はどうやらいらっしゃらないような。一目でいいからその当時の出土した中の『太刀』などを見てみたいですね。

人骨も発見されていたということですがいったいどのような方が葬られていたのでしょうね。

場所は内裏塚古墳から直線にして200メートルくらいのところにあります。民家の敷地内なので家主がおられたら見せていただけるかもしれません。

 

参照:内裏塚古墳群を歩く(13)白姫塚 [デン助のビーチコーミング]

 

(Ken)

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